賃貸と売買その2 〜H16・2・10〜
今回は前回の続きで、売買から賃貸へ方向転換された方のケースについてです。


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<売買→賃貸>
@ 購入可能額では満足する居住地・居住空間が得られない。
A 同じ支払い額で考えると、賃貸物件の方が希望に合う物件が多い。

まず、@のケースは大きく2分できます。
一つめは、希望の空間を得る為には物件の価格が高く支払いも厳しくなるケースで、基本的には「無理しない」的な判断からこのような結論に達する事が多く感じます。
もう一つは、絶対的な予算の問題で、頭金と住宅ローンの限度額との関係から希望物件まで予算がまかなえないケースもあります。こちらは自営業の方に多くみられるケースで実際の収入と証明できる収入に差異があり、実際の支払い可能額まで融資を受けられない事がよくあります。

次にAのケースは、物件の値段が相場できまっていく以上、売り物件が安くなれば賃貸物件の値段にも影響がでます。基本的には同じ支払い額であれば賃貸物件の方が好条件である事が多いでしょう。
また決断する際の精神的な重圧からしても、購入するケースではできない妥協も賃貸では比較的容認しやすくなる事も影響しているかもしれません。

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法人契約や家賃補助のような場合は実際の契約家賃ほど負担が生じないですからギャップは更に大きくなりますし、単純な比較ができない方も多いでしょうね。

最近の新築分譲マンションなどは私自身が見ても魅力的だと感じます。
最新の設備や広い居住空間、充実した共用部分などは一戸建てや賃貸では得られない良さもあります。
また、一戸建てには経年によって古くならない「土地」がついており、財産という側面から言えばマンションでは得られないものがあるでしょう。
新築にしても中古にしても、マンションにしても一戸建てにしても、値段次第で魅力ある物件に変わるのが不動産です。無理のない予算でどのような物件があるのか、そしてどのくらい無理をすればどのような物件が手に入るのか。

最終的には個々のライフスタイルに合わせて支払いや居住地、居住空間などについて検討を重ねていくのがよろしいでしょう。
ただ、悩み始めたらキリがないのも事実で、購入に踏み切れるタイミングはそう何度も訪れるものではないと思います。
現在は税制や金利なども購入しやすいように後押しをしてくれている時代ですので、準備を整えられる方は購入を検討されてみるも住み替えする際の大事なプロセスの一つかと思います。


(K)

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